唯一気になる部分
朝晩随分涼しくなりました。今年の夏も暑かったですね。
自分のラウンドバレル熱は、更に熱くなってます!!
これ程までに惚れ込んでいるラウンドバレルですが、唯一気になる部分が有ります。
それはグリップです。
ラウンドバレル専用のオーバーサイズ ・メダリオン無し、ローズウッドグリップなのですが、グリップ切削時の加工ミスなのかハンマー側のフレームよりも、グリップが明らかに小さいのです。
西部警察撮影、実使用のプロップ・ラウンドバレルの写真を見ると、フレームとグリップは綺麗に同じレベルです。ラウンドバレルが製作された1981年当時の、グリップを加工した工場の切削加工不良と検品ミスだと思われますが、唯一気になってしまう部分なのです。(>_<)
なかなか純正のMGC PPC 44マグナム用のローズウッドグリップはオークションでも見かけません。以前落札したPPC 44マグナム用グリップは種別不明ウッドグリップでしたが偽者で、なぜかこのグリップもフレームより小さいグリップで、苦い思いをしました。
下の画像は、自分のラウンドバレルグリップです!
この下は、実使用プロップです!
こんなグリップの例も (>_<)
2回目のラウンドバレル誕生日
師匠の素晴らしい手腕で、ラウンドバレルが元の輝きを取り戻しました!
一品モノのカスタマイズよりも、
既存のカスタムのオーバーホールとメンテナンスが
どれほど大変かは、師匠の解説でも分かります。
生産が終了しているモデルと言う事で、特に御苦労を
お掛けしました。
ラウンドバレルを購入して、手に入れられた嬉しさは勿論ありましたが、「この状態で現状維持するしかないか」と自分自身に言い聞かせていました。
それが師匠とご縁が出来た事で、夢の様なラウンドバレル
復活劇が実現しました!
それもこれも、この復活劇は師匠が快く修理を引き受けてくださったからです!
師匠から送って頂いたラウンドバレルを見た瞬間に、「これがあのラウンドバレルなのか!」と思う程の衝撃でした。
それはバレル・フレームはMGC独特の輝きを放ち、ラウンドバレルを握れば動作も完璧で、
そして何よりも師匠が直して下さった、ラウンドバレルだと言う事が一番嬉しいのです!
ラウンドバレルに惚れ込んで、奇跡の出会いから2回目のラウンドバレルの誕生日になりました!
師匠 一生大切にします!
ありがとうございました m(__)m
完璧にオーバーホール
アルミ製ヨークは修理跡も全く有りません‼️
自分の無理な御願いを師匠が受けてくださり、
見事に修理して頂けました!、感謝、感激です‼️
それでは引き続き、組み立て編を師匠に解説して頂きます。師匠 よろしくお願いします m(__)m
M29PPCラウンドバレルの修理その2
組み立て編
発火済みと言うことで状態が悪く、火薬カスだらけでしたので普通の44マグナムの未発火とニコイチにして、綺麗に仕上げます。
ヨーク以外のパーツを全部PPCに移植することに。
PPCを全部バラしたら、洗浄から始めます。
MGC PPC'sさんの要望で、バレル内の汚れを落として欲しいと言うことで発火済みで清掃せずに放置したために腐食が進行しているのでできる限りに汚れを除法します。
どうやって綺麗に洗浄したのか?企業秘密です。
次にシリンダーとフレーム上部に接触してしまう原因の、取り除いていなかったバリを落します。
今度はシリンダー回転不良とトリガーが戻らない原因であるリバウンドスライドとフレームに固着で動かなかったのでリバウンドスライドの両側面に少し削ります。
削って取り付けしてスムーズに動くまでに削りまくります。
スムーズに動いたら、リバウンドスライドをブルーイングして綺麗にします。
グリス塗りながら組み上げていきます。
シングル&ダブルアクションがスムーズにできるかどうかを動作確認し、問題無ければ、今度はスイング不良の原因を探ります。
原因はシリンダー・ロッキングで少し加工し、スイングできるかどうか確認しながら調整します。
シリンダー装着して、シングル&ダブルアクションとスイングができるかどうかを最終確認と微調整します。
問題無いことを確認したら完成です!
完全にオーバーホールで色々と問題がありましたがここまで完璧に仕上げました。
ダブルアクションは勿論、シングルアクションも完璧に動作します‼️
発火済みで火薬カスだらけで有った、フレームもピッカピカです‼️
あのラウンドバレルを、ここまで甦らせて下さった、
師匠には、感謝の言葉では足りないぐらいの気持ちです。
本当にありがとうございました m(__)m
足を向けて寝られません。
そして遂に次回、完成編です!
プロフェッショナルな修理
いよいよ師匠の手により、ラウンドバレルの修理が、本格的に始まりました!まずは懸案で有る、オール金属製ヨークのシャフト折れ修理からです。
これから先は、師匠に解説して頂きます。
よろしくお願いします 師匠 m(__)m
今回の修理はM29PPCラウンドバレルで、シリンダー回転不良とスイングできないと言うことでチェックをしましたところ、シリンダーが斜めになっていて、上部のフレームに当たっていたために回転やスイングができない状態になっていました。
原因は、ヨーク・シャフト折れでした。
このヨークはM29PPCラウンドバレルのみ特殊なヨークで普通の44マグナムのヨークとは若干違いますが、普通のヨークを取り付けることは可能です。
普通のヨークは亜鉛合金に樹脂で固めていますが、M29PPCラウンドバレルのヨークはアルミにシャフトは真鍮でできています。
豪華に見えますが、実用性を考えると回転したりスイングしたりするのはアルミと真鍮では強度が弱い。
発火済みと言うことで過酷に使用したためにシャフトの取り付け部分にネジ折れとヨークの穴が広がっていて、ガタついています。
本来なら交換レベルですが、昔のモデルガンでMGCが倒産にしているわけですから、当然、同じパーツは入手困難です。
普通のヨークと交換すれば、1番早いのですが本人の要望でオリジナルのヨークを修理して欲しいと言うことで、修理する方向にしました。
修理する方法は幾つかありますが、外側に加工せずにヨークの穴を少し深くして、シャフトは元のシャフトを使用せずに強度上げるために真鍮ではなく、鉄棒で新規製作し、寸法を少し太くして、ガタつきを無くす加工してみようと思います。
通常はヨークの外側からシャフトまで穴を開けて、ネジで留める方法ですが、そうすると見栄えが良くないです。
旋盤を持っていない人はその方法しかないと思います。
その部分だけ修理でも時間と手間が掛かりますが、困っている人を助けてあげたいし、綺麗に復活させたい気持ちがあります。
要望をお応えして、頑張ってみます<(_ _)>
M29PPCラウンドバレルの修理その1
ヨーク・シャフト作成製作編
シリンダー内部のパーツを分解します。
写真は撮っていませんが、ヨークの穴を少し大きめに加工します。
シャフトの材料は今回はスチール・ネジ。
鉄棒をまともに買うと高いし、1mも要らないからネジなら100円で済みます。
ネジを旋盤に付けて、計った寸法通りに加工します。
時折にヨークの穴を装着しながら確認します。
ピッタリになったところで今度はシャフト抜け防止の溝堀りします。
ブルーになっているのは見やすくするためにブルーを塗ってあります。
旋盤の基本です。
少し大きめのシャフトを完成です!
写真撮っていませんが、その後にブルーイングしています。
オール金属製のヨークの外観は、全く修理した形跡は残って居ない、プロフェッショナルな修理です!!
次は取り付けです。
その2に続きます!!
甦るラウンドバレル
自分では修理する事も儘ならない状況を、
聞いた師匠は、何とかラウンドバレルを直せないだろうかと修理を引き受けてくださいました。
「困っている人を助けてあげたい」
師匠が自分に掛けてくださった言葉です。
ラウンドバレルを復活させて貰える!
嬉しさと同時に師匠の気持ちが、ありがたくて
心に染みます。
師匠の元に到着したラウンドバレルは直ぐに
現状確認をして頂いた後、分解して不具合箇所の洗い出しが行われ、師匠から早速連絡を頂きました。その言葉に驚きを隠せませんでした。
「ヨークのシャフトが折れているね 。その為にシリンダーが斜めに成っていて、フレームにシリンダーが入っても、斜めの状態だからきちんとシリンダーも回転しないし、スイングアウトする際も、シリンダーが斜めに入っているから、スムーズなスイングアウトが出来ないんだよ」
ラウンドバレルだけに唯一使用されている、
『オール金属製ヨークのシャフトが折れていた』
「このヨークはスペアパーツも無いから、ノーマルの44マグナムのヨークを加工して、付けてみたよ」師匠はそう話され、直ぐに画像を送って下さいました。
師匠の言葉を聞いた自分はどうしても
「ラウンドバレルにしか装着されていない、オール金属製ヨークを何とか修理して貰えないでしょうか」と大変なお願いをしました。
師匠は「ヨークの修理方法を何通りか考えて見る」と引き受けてくださいました。
「ありがとうございます。よろしくお願いします。」師匠に感謝の気持ちで一杯です。
メカ部品・シリンダーは、MGC 44マグナム6.5インチの未発火品を自分が持っていましたので、そのメカ・シリンダーを移植交換して頂く事になりました。
次回は師匠のプロフェッショナルな技術で、ラウンドバレルが生まれ変わります!!
奇跡の出会い
前回のブログで、
「ラウンドバレルがキーワードとなって、
事態は急展開を迎える!」と書きました。
常日頃からラウンドバレルの事が頭の中から離れない自分は、1年前の休日にネットで
「ラウンドバレル」「西部警察 PPCカスタム」などを検索していました。その時に有るサイトで、師匠(自分がその方を、師匠と呼ばせて頂いております) にめぐり会ったのです。それは本当に奇跡でした。最初は自分が西部警察で使用された、PPCラウンドバレルの事を師匠に色々と質問して、その答えを丁寧に答えて下さる、夢のQ&Aから始まりました。
今まで知りたくても、知る事が出来なかったあの西部警察PART-Ⅱ・Ⅲで実際に使用されていた、本物のプロップ・ラウンドバレルの事を、師匠が当時の事を思い出して、本当に色々と教えて下さいました。それは貴重な現場のお話しでした。なんと、師匠は西部警察PART-3の途中から、火薬担当スタッフとして現場で働かれていた方だったのです。『ラウンドバレル』と言うキーワードが、取り持ってくれたご縁なのです。それは今も、これからも続いていきます。その師匠が一度、
自分が余りにもラウンドバレルに拘るので、
「どうしてそこまでM29PPCラウンドバレルに拘るのですか?」と質問された事が有ります。今までのブログで書きました、自分がラウンドバレルを知り、好きに成った訳、その後のラウンドバレルへの思いを、師匠にお話ししました。師匠は、
「なるほど、その気持ちはよく分かりました。自分もM29PPCラウンドバレルを惚れましたから同じ気持ちです」と答えてくださいました。それからも事あるごとに、ラウンドバレルの話(プロップ&モデルガン)を師匠と
お話しさせて頂いた中で、
自分の所有するラウンドバレルが、酷い状態だと話しをしていた所、
「良かったら直るかどうか、やって見ないと分からないけど、見てあげるよ」と言って
くださいました。
天にも昇るとは、正にこの時の自分の気持ちです!その後直ぐに自分のラウンドバレルは、師匠の元へ旅立ちました!
次回に続きます‼️
ラウンドバレルを手にして感無量
30数年の時を経て、オークションで手に入れた、 MGC 44マグナム PPCヘビーバレルカスタム ラウンドバレルの実物を初めて見た瞬間も、そして現在でも MGCカスタムガンケースの蓋を開ける度に、何とも言えない感無量な感覚に陥ります。(ヘビーバレルで使用されているバレルの材料は、POM=ジュラコンと言うプラスチックで、外に出して置くとバレルが白化してしまうので、普段はカスタムガンケースで保管しておりますが、本当は常に外に出して、観賞したいです) (^^)d
念願叶って手に入れたラウンドバレルは、何度見ても何時間見ても、全く飽きないのです!見れば見るほど、格好いいなぁ〜良いモデルガンだなぁ〜と言う思いは強くなります! (^o^)
そんなラウンドバレルですが、前所有者の方が、かなり発火させて楽しんでいた様で、(発売された1981年当時は、カスタムモデルガンと言えども、発火させて楽しむ方が多かった様です) 発火後のメンテナンスが全くされておらず、シリンダーは勿論、フォーシングコーンから銃口まで、びっしりと火薬カスがこびり付いていて、それは悲惨な状態です。
(出品画像と説明で、予想は出来ました)
トリガーを引いても、きちんとシリンダーが回らず、ダブルアクションも出来ません。
シングルアクションは何とか出来ても、シリンダーが正常に回りません。
シリンダーをスイングアウトしようと、シリンダーラッチをスライドさせて開けようと試みるも、固くて無理矢理反対側からシリンダーを押して、
こじ開ける事でしか、スイングアウトも出来無い様な状態です (TT)
念願叶って手に入れたラウンドバレルですが、状態としては本当に酷いので、自分で少しずつですが、シリンダー周り・フォーシングコーン周りを、ウエスと爪楊枝などでなるべく傷付け無い様に、清掃してみました。
しかし長年に渡ってメンテナンスされず、付着してしまった火薬カスは石化している為、綺麗には取れません。
それでも「ラウンドバレルを綺麗にしたい」
その一心で、休日の度にガンケースから
ラウンドバレルを取り出しては、清掃をしていました (;o;)
少しずつでも綺麗になると嬉しくなります。
メカの不具合は、自分がメカの事を理解していて器用であれば、バラして直そうと思う所ですが、全くメカに付いても理解していない上に不器用なので、「この状態で我慢するしか無いなぁ〜」と、自分に言い聞かせていました。
「ラウンドバレルを手に入れる事が出来ただけでも、幸せなのだからと・・・」
そんな時、ラウンドバレルがキーワードと
なって、事態は急展開を迎えるのです!!