プロフェッショナルな修理

いよいよ師匠の手により、ラウンドバレルの修理が、本格的に始まりました!まずは懸案で有る、オール金属製ヨークのシャフト折れ修理からです。

これから先は、師匠に解説して頂きます。

よろしくお願いします 師匠 m(__)m

今回の修理はM29PPCラウンドバレルで、シリンダー回転不良とスイングできないと言うことでチェックをしましたところ、シリンダーが斜めになっていて、上部のフレームに当たっていたために回転やスイングができない状態になっていました。
原因は、ヨーク・シャフト折れでした。
このヨークはM29PPCラウンドバレルのみ特殊なヨークで普通の44マグナムのヨークとは若干違いますが、普通のヨークを取り付けることは可能です。
普通のヨークは亜鉛合金に樹脂で固めていますが、M29PPCラウンドバレルのヨークはアルミにシャフトは真鍮でできています。
豪華に見えますが、実用性を考えると回転したりスイングしたりするのはアルミと真鍮では強度が弱い。
発火済みと言うことで過酷に使用したためにシャフトの取り付け部分にネジ折れとヨークの穴が広がっていて、ガタついています。
本来なら交換レベルですが、昔のモデルガンでMGCが倒産にしているわけですから、当然、同じパーツは入手困難です。
普通のヨークと交換すれば、1番早いのですが本人の要望でオリジナルのヨークを修理して欲しいと言うことで、修理する方向にしました。
修理する方法は幾つかありますが、外側に加工せずにヨークの穴を少し深くして、シャフトは元のシャフトを使用せずに強度上げるために真鍮ではなく、鉄棒で新規製作し、寸法を少し太くして、ガタつきを無くす加工してみようと思います。
通常はヨークの外側からシャフトまで穴を開けて、ネジで留める方法ですが、そうすると見栄えが良くないです。
旋盤を持っていない人はその方法しかないと思います。
その部分だけ修理でも時間と手間が掛かりますが、困っている人を助けてあげたいし、綺麗に復活させたい気持ちがあります。
要望をお応えして、頑張ってみます<(_ _)>

M29PPCラウンドバレルの修理その1
ヨーク・シャフト作成製作編

シリンダー内部のパーツを分解します。
写真は撮っていませんが、ヨークの穴を少し大きめに加工します。

シャフトの材料は今回はスチール・ネジ。
鉄棒をまともに買うと高いし、1mも要らないからネジなら100円で済みます。
ネジを旋盤に付けて、計った寸法通りに加工します。
時折にヨークの穴を装着しながら確認します。
ピッタリになったところで今度はシャフト抜け防止の溝堀りします。
ブルーになっているのは見やすくするためにブルーを塗ってあります。
旋盤の基本です。

少し大きめのシャフトを完成です!
写真撮っていませんが、その後にブルーイングしています。

 


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オール金属製のヨークの外観は、全く修理した形跡は残って居ない、プロフェッショナルな修理です!!

 

次は取り付けです。
その2に続きます!!